スポンサーリンク

乳幼児ほどかかりやすい|クループ症候群を9回経験した母の備忘録

クループ症候群 こども

 

このページをご覧になっている方は少なくともクループ症候群という言葉を聞いたことがあり、実際にどのような症状がでるのか。

どんな症状だと入院することになるのか。

どのような状態を危険と判断すればいいのか、気になっている方だと思います。

 

我が家の長男も次男もクループ症候群にかかったことがあります。

長男は数年間にわたり、ほぼ毎年発作を起こし、救急車をお願いしたこともありました。

次男は1回のみだったけれど入院しました。

 

はじめてクループ症候群と診断されたときは検索しまくって、いろいろな事例を読み漁ったものです。

 

同じクループ症候群といえども、程度の差や対処法などはその時によって様々だったので

ここでは経験に基づいて書いて行きたいと思います。

※あくまで参考にしていただくために経験を書き綴っているだけです。医学的な判断等は必ず病院へかかるようお願いします。この体験から判断することは絶対におやめください。また、クループ症候群とはどんな症状なのかはこちら(外部サイト)が分かりやすいです。

 

数年前の記憶を頼りに書いているので、あいまいな部分はあしからずご容赦ください。

(転勤族ですので、受診している病院が度々変わります)

 

長男0才~2才頃にかかった救急病院

居住地域:東京都

救急病院:大学病院の小児科(救急センター併設なので毎日救急対応している)

自宅からの距離:タクシーで10分

かかりつけ小児科:徒歩5分

 

発症年齢:6か月

春から夏へ季節が移ろうとしている時期でした。この時のことは今でもはっきりと覚えています。

日曜の夜7時半頃、友人宅で夫と6か月の長男を連れて食事会をして帰宅したときのこと。

軽い咳が出始めていたので様子次第では翌日病院につれていこうかなぁ。と考えていました。

ところが、咳は少しずつひどくなっていき、2時間ほど経った頃にはクループ症候群の特徴でもある「オットセイの鳴き声のような咳」になっていったのです。

初めてのことだったので「普段よりひどい咳をしていて苦しそう」という印象でした。

#8000に電話をして相談すると、救急病院で診てもらった方がよさそうだということで、すぐに向かいました。

そこで言われたのが「クループ症候群」でした。

この時は吸入を行い、症状が落ち着いたのでそのまま帰宅しました。

翌日かかりつけの医院を受診するよう言われたので受診すると、いつもの風邪薬と変わらないような薬と咳がひどくなった時用のステロイド薬を処方されました。

発作時用のステロイド薬を持っていると、当時はそれだけで安心できたものです。

その後しばらくは症状が出なかったのでステロイド薬を使用することはありませんでした。

 

発症年齢:1才頃

冬の寒い時期か徐々に暖かくなりつつある3月頃だったと思います。

夜の9時~10時頃に聞き覚えのある、いやな咳が出始めました。

クループ症候群は酷くなると呼吸困難に陥ってしまう病気だということを前回の発作時以降web検索により知っていたのですぐに救急病院へ向かいました。

苦しそうに咳をしている息子を抱きかかえて外に出たとき、少し咳が和らぎました。

後からお医者さんに聞いた話ですが、クループの時は温度や湿度を変えると症状が和らぐことがあるそうです。

 

しかしこの時は前回よりも症状が重く、点滴をすることになりました。

時間がかかるので翌日仕事がある夫には先に帰ってもらいました。

emergency

 

発症年齢:2才頃

1回目

夕方5時ごろから咳が出始め、なんとなくいつもと違う、クループの咳に似たような咳をときどきしていたので6時まで空いているかかりつけの小児科に駆け込みました。

クループの前兆かもね。ということで念のため発作用のステロイド薬を処方してもらい、帰宅しました。

病院で看護師さんに「お母さん、とても賢い判断だったと思うよ。」と言ってくださり、不意に褒められたような気がしてワンオペ真っ最中だった私は涙をこらえるのに必死でした。

やはり夜中に咳がひどくなってきたのでステロイド薬を飲ませ、夜を乗り切りました。

翌日からはほとんど咳が出なかったので、昨日処方されていたステロイド以外の薬を引き続き飲ませました。その夜は発作は出ませんでした。

 

2回目

夜中に咳が出始めました。

今回は今までで一番ひどい咳だったので、また救急病院へ向かいます。

やはり点滴を打つとのことで、またしても夫は先に家に帰りましたが私と息子が帰宅したのは明け方だったと思います。

この日はかかりつけの医院が休診日だったので救急病院の外来へ行くことになっていました。

私はほとんど寝ずにまた病院へ向かったことが、あの時は大変だったなぁと思い出されます。

風邪のときと同じような薬と発作時用のステロイド内服薬が処方されました。

翌日以降は発作のようなひどい状態ではなかったものの、夜にクループ様の咳が出ていたのでステロイド内服薬を飲ませました。

 

長男3才~5才頃にかかった救急病院

居住地域:愛知県

救急病院:①救急センター ②赤十字病院の救急外来

自宅からの距離:①車で30分 ②車で10分

かかりつけ小児科:車で10分

 

発症年齢:3才頃

これまで半年に1度くらいの頻度でクループの発作が出ていましたが、前回の発作から約1年ほど経っていました。

クループ症候群は成長に伴い、気管支や咽頭が発達するので発作の頻度が減ることが多いそうです。

ですが、また症状が出てしまったので今回は転勤したばかりなので対応している救急病院の問い合わせから行いました。

車で30分程度の救急センターで受け入れをしているとのことで、すぐに向かいました。

長男の吸入には慣れたものです。

ここでは「クループかな?と思ったら程度にかかわらずすぐに連れておいで。」と言ってもらえたので、救急の迷惑になっていないか。コンビニ受診と思われているんじゃないか。という余計な不安が一掃されました。

 

発症年齢:4才頃

まだクループの発作は終わってはいませんでした。

お気づきかと思いますが、クループ症候群の発作は夕方~夜に発症し、深夜にかけて症状が重くなるケースが多いです。

ただ、今回は年齢も上がっているので比較的軽い症状でした。

夜間の外来を受け入れている救急病院を問い合わせると、自宅から10分ほどのところにある赤十字病院を案内されました。

すぐに向かい、吸入して帰宅。翌日はかかりつけの小児科を受診します。軽度の場合はこのようなパターンが多いですね。

愛知県での発作はこの2回だったと思います。

 

実家帰省時に発症

子供たちが寝た後、父に見守りを託し母と深夜まで営業しているお店(ドン○)へ買い出しに行った時の事。

父から、長男が咳をして泣いているから帰ってこいとの電話。この時長男5才、私がいないからといって泣くような子ではなかったので心配になり帰ってみるとやはりクループ様の咳をしていました。

県外受診になりますが、救急病院を受診し、吸入して薬をもらい帰宅しました。

季節の変わり目や気候の変化でも発症しやすいのでは?と思います。

 

7才の時にかかった救急病院

居住地域:大阪府

救急病院:市民病院

自宅からの距離:車で15分

かかりつけ小児科:車で5分

 

発症年齢:7才

もうクループ症候群の発作は起きないだろうと思っていた矢先。

7才の1月、明け方から軽い発作が起きました。

夫は既に出社しており不在のため朝いちばんで小児科を受診しようと思っていたのですが、咳がどんどんひどくなり、とても苦しそうになっていくのを見て考えが変わりました。

いますぐ病院に連れて行かなければ。

受け入れを行っている救急病院を問い合わせると、どの病院も自宅から車で40~50分の距離。引っ越してまだ4か月だったのと、夫が出社後で不在だったこと、次男も連れて行かなければならないこと、その間もどんどん苦しそうになっていく長男。

軽くパニックでした。

こんな状態で車を安全に運転する自信はないし、タクシーで行くには発作の状況を考えて遠すぎる。

なので、はじめて救急車をお願いしました。

 

受け入れは車で15分ほどの距離にある市民病院でした。

いつもどおり吸入をして、病院を後にしました。

もうすぐ8才になりますが、これ以降はまだ発作は起こしていません。

 

次男の場合

次男が3才になったばかりの頃、はじめてクループの発作が起きました。長男と同じく、オットセイの鳴き声のような咳とガラガラの声が特徴的でした。なぜか必死に元気そうに振舞うのですが、鼻の穴を広げ肩で息をしていて、とても苦しそうなのは明らかでした。

やはり発症は夜の11時頃。次男はかからないといいなぁ。という願いは叶わず。

愛知県在住の時だったので、車で10分ほどの赤十字病院(夜間も時間によって小児科対応している)で受け入れてもらいました。

発作は治まったように見えるけど、血中の酸素濃度が低すぎるという理由で入院することになりました…

2泊3日の入院でしたが、2日目の夜はおうちに帰りたいー。と大泣きでした。

小児病棟の面会は父母のみと限られていたので、長男にはさみしい思いをさせたと思います。このときは遠くから母に来てもらってなんとか乗り切ることができました。

余談ですが、この時の私は、子供が入院した時くらい父親もちゃんと休める世の中になるといいな。いや、そうならないといけないんじゃないか!と本気で日本の企業体質に腹を立てていました。

 

子どもと父親

クループ経験談を書こうと思った理由

自分のこどもがクループ症候群の発作を起こし不安になっている中で、情報を集めているときに他のママたちが書く「実体験」がとても参考になったので私もいつか書こうと思っていました。

医学的に記述された記事はいくらでも見つかりますが、実体験を読むとなぜか不安が和らいだものです。

 

まとめ

 

冒頭にも書きましたが、あくまで参考にしていただくために経験を書き綴っているだけです。医学的な判断等は必ず病院へかかるようお願いします。

クループ症候群は子どもの子供の年齢が低い時の方が起きやすい傾向にあるのは確かだと思います。

症状の程度が様々で、発熱は微熱~38℃くらいでとてつもない高熱になることは(我が家の場合は)少なかったように記憶しています。

最近ではアレルギーとの関連も研究されはじめているようです。たしかに、長男は食物アレルギー持ちのアレルギー体質です。

また、次男の場合クループには1度しかかかっていませんが、その後4才になったばかりの頃に肺炎で5日間入院しています。もしかしたら呼吸器系が弱いのかもしれません。風邪をひくと喘息を疑われることがよくあります。

我が子は何回もクループ症候群の発作を起こしているけれど、年齢を重ねるにつれて至って普通の健康体で成長しています。成長とともに気管支が強くなるそうなので、発作の回数が減ると言われていますが、それは我が子にも当てはまっていると言えます。

 

こどもが生まれると、これまで知らなかった病気を知る機会が増えますよね。

これからも知識を増やし、賢い判断ができるような母親でいたいと思っています。

 

 

HOMEバナー

コメント

タイトルとURLをコピーしました